未完

星を釣る少年の長い竿

遠い北の果てに、空に届くほど長い竿を持った少年が住んでいました。彼は魚ではなく、「賞味期限の切れた星を釣るのが仕事でした。 輝きが鈍くなった星は、そのまま放っておくとポロリと地面に落ちて、大きな穴を空けてしまいます。少年..

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影をなくしたネコ

あるところに、自分の影を落としてしまった黒ネコのクロがいました。 影がないクロは、まるで幽霊のようで、誰にも気づいてもらえません。困ったクロは、影を探して森へ出かけました。 森の奥で、クロは「自分の姿」を欲しがっている古..

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夜をなくした時計

ある村に、「夜」を閉じ込めた大きな振り子時計がありました。その時計が動いている限り、村には静かな夜が訪れ、人々は幸せな夢を見ることができました。 ところが、一人のいたずら好きな少年が「もっと遊びたい!」と、時計の針を無理..

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言葉を食べる猫

ある街に、人間の言葉をパクパクと食べてしまう「言葉食いの黒猫」がいました。 この猫が食べるのは、誰かが言えずに飲み込んだ「ありがとう」や「ごめんね」といった、心の中に残った言葉や、伝えたいけど出せない言葉だけ。 ある晩、..

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時間が止まる瞬間

凍てつくような1月の朝。高校2年生の冬、通学電車のドアが開くたびに流れ込む冷気は、眠気を吹き飛ばすには十分すぎるほど尖っていた。 いつもの車両、いつものドア横。結城(ゆうき)は詰め襟のカラーが喉に食い込む感触を嫌い、少し..

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琥珀のリワード

都心から離れた場所にある、古い雑居ビルの3階。そこには私設の小さな図書室があった。 主人公の理人(りひと)は、平日の午後、仕事の合間にここでノートPCを広げるのが日課だ。フリーランスのWEBディレクターとして数字と向き合..

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孤独な青い瞳

(提供:腐男子) 第1章:孤独な青い瞳 放課後の教室は、昼間の喧騒が嘘のように静まり返っていた。薄暗い窓の外には、灰色の雲が低く垂れこめ、冷たい風が廊下の隙間から忍び込む。僕、ゆいは、机の隅で肩を小さく震わせていた。 「..

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