タロウとポチ

僕は「タロウ」、一番仲の良い友達は「ポチ」

他の男の子はボクを仲間外れにするけど、ポチはずっと一緒にいてくれる

ある日の帰り道、、、

“タロウとポチ” への9件のフィードバック

  1. 匿名 より:

    急に雨が降り出しました。ボクは傘を持っていなくて、木の下で雨宿りをしていました。冷たい雨がボクの肩を濡らし、心細くなってきました。

    すると、ポチがボクのズボンの裾をぐいぐいと引っ張りました。 「どうしたの、ポチ?」

    ポチが案内してくれたのは、公園の片隅にある古びた土管の中でした。そこは雨が当たらない、ボクとポチだけの小さな秘密基地。ポチはボクの冷たくなった手に、自分の温かい体をぴったりと寄せました。

    「ポチ、あったかいね。君はボクを仲間外れにしないんだね」

  2. 匿名 より:

    ポチの頭を撫でると、ポチは嬉しそうに尻尾を振りました。

    たった一人でも、誰かがいれば、雨の日だってこんなに温かい・・・

  3. 匿名 より:

    雨が上がり、綺麗な虹がかかった頃、ボクを仲間外れにした男の子たちが向こうから走ってきました。彼らはみんな、雨に濡れて震えていました。

    「あ、タロウだ!……えっ、お前全然濡れてないじゃん。ずるいぞ、どこにいたんだよ?」

    ボクはポチと顔を見合わせて、少しだけ誇らしい気持ちで答えました。

  4. 匿名 より:

    「これは、ポチが教えてくれた秘密の場所だよ。……でも、ポチが『みんなも入れてあげて』って言ってるみたいだから、次はみんなも招待するね」

    ボクがそう言うと、ポチはまるで返事をするように「ワン!」と元気に吠えて、男の子たちの周りをぐるぐると走り回りました。

  5. 匿名 より:

    「なんだよ、ポチ。お前、俺たちと遊びたいのか?」 一人の男の子がポチの頭をなでようと手を伸ばすと、ポチはひらりと身をかわして、また土管のほうへ駆けていきました。

    「ちょっ、待てよ!ポチ!」

    みんなで追いかけて土管の中をのぞき込むと、そこにはボクも知らなかった「さらなる秘密」が隠されていました。

  6. 匿名 より:

    土管の奥のほうに、ポチがせっせと集めていたらしい「宝物」があったのです。 それは、どこかの工事現場で拾ってきたようなピカピカのボルト、誰かが落としたスーパーボール、そして……見たこともないくらい大きな、カサカサに乾いた「松ぼっくり」でした。

  7. 匿名 より:

    「うわぁ、すげえ! これ、ポチが全部集めたのか?」 「この松ぼっくり、キングサイズじゃん!」

    さっきまでボクを仲間外れにしていた男の子たちは、もう雨に濡れて寒かったことなんて忘れたみたいに、目を輝かせて土管の中に潜り込みました。狭い土管の中は、男の子たちの熱気ですぐにポカポカになりました。

    ボクと、ポチと、さっきまでの「いじわるっ子」たち。 みんなで肩を寄せ合って、ポチの宝物を囲んでいると、なんだか可笑しくて笑いが止まりませんでした。

  8. 匿名 より:

    次の日から、今までボクを仲間外れにしていた子たちが、ボクを見つけると遠くから叫ぶのです。

    「おーいタロウ! 今日も『ポチ隊長』の秘密基地に集合な!」

    ボクの隣で、ポチは鼻を高くして、まるで「ボクが仲直りさせてあげたんだよ」と言わんばかりの得意げな顔で歩いています。

  9. 匿名 より:

    ボクは気づきました。友達っていうのは、無理に仲間に入れてもらうものじゃなくて、何かを一緒にしたときに、いつの間にかなっているものなんだって。

    今では、土管の中にはポチの宝物だけじゃなく、みんなが持ち寄った「お菓子の空き缶」や「ボロボロのマンガ本」も並んでいます。雨の日が来るのが、ボクたちは少しだけ楽しみになったのでした。

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